自宅サーバ構築その3 機器構成:docomoテザリングとAndroidスマートフォンとWindows

自宅サーバ構築その3 機器構成:docomoテザリングとAndroidスマートフォンとWindows

自宅サーバ構築その3 機器構成:docomoテザリングとAndroidスマートフォンとWindows

以下の機器とソフトを使用しました。

回線:ドコモSIMとドコモ純正テザリング(テザリング用APN:dcmtrg.ne.jp)
※動的プライベートIPアドレス。

 

※転送量制限が有ります。ドコモに質問したところ、WEB閲覧、メール
送受信以外にも全てのパケットの送受信が、「データ通信量」に含まれるとのこと。
まぁ当たり前やけど。
例えばスマホにWEBサーバを立てて、スマホから「ホームページ閲覧者に向けて
HTMLファイルや画像を送信した」、「ホームページ閲覧者からのスマホの
WEBサーバ宛に接続用パケットを受信した」、「インターネット側からスマホに
SSH接続した」等々、これら全て「データ通信量」に含まれます。

 

レンタルサーバの転送量は「ApacheなどのWEBサービスのみの送信量」等と
規定している点と混同しないようにしましょう。

 

固定グローバルIPアドレス:マイIP

 

ルータ:Androidスマートフォン

 

WEBサーバ:Windows7、ソフトはIIS

 

 

マイIPについて

 

マイIP ソフトイーサ版はそのPC自体に固定グローバルIPアドレスを
割り当てるサービスです。
PCの最初のIPアドレスは、スマホのテザリングや家庭用ルータのDHCPサーバ
機能から払い出されたプライベートIPアドレスで問題ありません。

 

よくある利用事例は、海外から「日本国内からのみアクセス可能なサイト」へ
アクセスするために利用されます。

 

マイIPを利用すると、自分のPCに日本の固定グローバルIPアドレスが割り当てられます。

 

※別のサービスであるセカイVPNでは、日本/アメリカ/香港/ドイツの共有IPアドレス
(=VPNサーバのIPアドレス)を利用できます。

 

 

■マイIP ソフトイーサ版をスマホのテザリング環境で使う場合

※スマホが固定グローバルIPアドレスになる訳ではありません。
PCが固定グローバルIPアドレスになります。

 

※PCの最初のIPアドレスは、スマホのテザリングが払い出した
プライベートIPアドレスですね。(192.168.131.*/24など)

 

※スマホ自体を固定グローバルIPアドレスにするには普通の「マイIP」を使用します。
スマホ自体を動的グローバルIPアドレスにしたい場合はdocomoのモペラで
良いかなと思います。

 

 

 

■マイIP ソフトイーサ版を自宅環境で使う場合

 

 

 

本ページの目次

 

 

 

はじめに

 

docomoのテザリングやプライベートIPアドレスについて

 

docomoでテザリングをした際には、テザリング前のAPNがmoperaU
(動的グローバルIPアドレス)でもSPモード(シェアードIPアドレス、100.*.*.*)でも
テザリングをオンにした時点でテザリング用のAPN(dcmtrg.ne.jp、プライベートIP
アドレス、10.*.*.*)になります。
APNを自動変更させずにテザリングするソフトはklinkやpdanetなどが有ります。

 

その他、プライベートIPアドレスを割り当てるプロバイダは、マンション(VDSL等)、
moperaUを除く携帯キャリア、一部プロバイダなどかと思います。
その状態でWEBサーバを公開するには、まずはグローバルIPアドレスで
公開する環境が必要です。

 

今回はdocomo純正のテザリング且つ、マイIPでの固定IPグローバルアドレスを
使用しました。昔はP-DNS(Pxi Domain Name Service)と言う
サービスが有りました。

 

また、グローバル固定IPアドレスが割り振られるインターリンクの格安SIMも有りますね。

 

 

DNSサーバについて

 

DNSサーバは契約しているエックスサーバのDNSサーバを使用します。
レジストラやレンタルサーバのDNSサーバを使用しない方法としては

・自前でDNSサーバを構築しレジストラへ登録
・無料でやるならば無料ダイナミックDNSサービス

などが有ります。
逆引きはマイIPのコントロールパネルに設定箇所が有りました。

 

 

 

マイIPの契約

 

最大60日間無料です。
マイIPへアクセスし「今すぐお申し込み」をクリックします。

 

■「マイIP ソフトイーサ版」の特徴
PacketiX VPN、L2TP、SSTPで接続する。
固定グローバルIPアドレスは1~128個
Android、iOSが暗号化の終端になることは不可。
※あくまでも「終端になれない」という意味です。

 

■「マイIP」の特徴
PPTPで接続する。
固定グローバルIPアドレスは1個
Android、iOSにも対応。
PPTPに対応していないdocomoSPモードは不可。

 

moperaUでAndroid自体でKSWEBなどのWEBサーバを立てて固定グローバル
IPアドレスにするなら「マイIP」ですね。

※KSWEBでtcp/80で待ち受けるにはroot権限が必要です。

 

 

 

マイIP ソフトイーサ版の「お申込みはこちら」をクリックします。

 

 

 

メールアドレスを入力し「次へ」をクリックします。

 

 

 

メール送信完了画面が表示されます。

 

 

 

受信したメールのURLをクリックします。

 

 

 

メールに記載のメンバーID、パスワードを入力し「次へ」をクリックします。

 

 

 

各情報を入力し「次へ」をクリックします。
希望のIPアドレス数は「5」、「使用する固定IPアドレスを指定する」を選択しました。

 

 

 

希望のIPアドレスを選択し「次へ」をクリックします。

 

 

 

「次へ」をクリックします。

 

 

 

「確認して申込みをする」をクリックします。

 

 

 

「ダウンロードサイトへ」をクリックします。

 

 

 

使用するOSに合ったソフトを選択し「ダウンロードする」をクリックします。

 

 

 

契約内容記載のメールを受信しました。

 

 

 

Windowsへのソフトイーサのインストール

 

※Linuxへのソフトイーサのインストール方法は以下のページに記載しました。

 

ダウンロードしたインストーラをダブルクリックします。

 

 

 

「次へ」をクリックします。

 

 

 

「PacketiX VPN Client」が選択されていることを確認し「次へ」をクリックします。

 

 

 

「次へ」をクリックします。

 

 

 

「次へ」をクリックします。

 

 

 

「次へ」をクリックします。

 

 

 

「次へ」をクリックします。

 

 

 

「完了」をクリックします。

 

 

 

ソフトイーサの設定

 

「仮想LAN」→「新規仮想LANカードの作成」をクリックします。

 

 

 

仮想LANカードの名前に任意の文字列を入力し「OK」をクリックします。

 

 

 

作成した仮想LANカードの名前をクリックし「Windowsネットワーク接続の設定」をクリックします。

 

 

 

右クリックし、「プロパティ」をクリックします。

 

 

 

インターネットプロトコルバージョン 4(TCP/IPv4)にカーソルを合わせ「プロパティ」を
クリックします。

 

 

 

受信したメールに記載の情報を入力し「OK」をクリックします。

 

 

 

「はい」をクリックします。

 

 

 

「閉じる」をクリックします。

 

 

 

「新しい接続設定の作成」をクリックします。

 

 

 

接続設定名、ホスト名、ポート番号、ユーザー名、パスワードを入力します。
認証の種類は「RADIUSまたはNTドメイン認証」を選択します。
今回は光やADSL等の固定回線では無く、docomo Xiの回線で実施するため
「高度な通信設定」をクリックしました。

 

 

 

「データ圧縮を使用する」にチェックを入れました。

 

 

 

ソフトイーサの接続

 

まず、Androidスマートフォンでテザリングを開始し、テザリング子機であるWindowsで
インターネット閲覧を行えていることを確認しておきます。

 

その後、「接続」をクリックします。

 

 

 

「接続完了」となりました。

 

 

テザリング子機のWindowsから確認くんへアクセスし
自分のグローバルIPアドレスを確認します。

 

 

 

WEBサーバの設定

 

Windows7でのIISのインストール等を以下のページに記載しました。

 

 

 

 

IISの設定完了後、別の回線のWEBブラウザで先ほど確認した
「http://自分のグローバルIPアドレス」へアクセスするとWEBページが正しく
表示されました。また、他の回線からWEBページを見られるサービスも有ります。
aguse.jp: ウェブ調査

 

 

 

ドメイン、DNSの設定

逆引きはマイIPのコントロールパネルに設定箇所が有りました。

 

■a. 既存の独自ドメインを使用する場合

 

以下のページに、独自ドメインのレンタルサーバのDNSサーバのAレコードを編集する
方法を記載しました。

 

またはレジストラで独自ドメインを取得(及び移管)しレジストラのDNSサーバのAレコードを
編集する形になるかと思います。

 

 

■b. 無料のダイナミックDNSを使用する場合

 

以下のページにダイナミックDNSサービス、no-ipの使用方法を記載しました。
ダイナミックDNS「no-ip」の設定

 

 

■c.自前でDNSサーバを構築しレジストラへ通知する場合

 

以下のページにBIND9の設定方法を記載しました。

 

 

 

セキュリティ対策について

 

また、サーバを安全に運用するためのセキュリティについては少し以下のページにて
説明しています。セキュリティ対策は必ず行うようにして下さい。