Cisco WSA(IronPort Web Security Appliance)についてです。
型名はS170、S370、S380、S680が有ります。S170の価格は約40万円前後です。
仮想アプライアンスはS000V、S100V、S300Vが有ります。
cisco社自体のproxyもWSAかと思います。i-フィルターなど日本製品と比べると、
URLカテゴリの分類にも少し海外の製品さが表れています。OSはAsyncOSです。
初期設定のガイドや設定例などなど。
型名ごとの違いなど。
Cisco開発のエンジン。PACやバイパスするURL設定等々。また
Active Directory、LDAPと連携し色々なユーザ認証が可能。
サイトのカテゴリ分けや解析については、データベースにて評価→URL中の
キーワードで評価→Dynamic Content Analysis (DCA)で評価との流れで
行われます。HTTPSサイトについては別途HTTPS復号化機能で復号
出来ますが、復号化を行わない場合はドメイン部のみでの評価になるかと
思います。
最初から60以上のカテゴリ分類が有ります。また、カスタムURLカテゴリの追加も
出来ます。インターネット上のURLがどのカテゴリなのかはCiscoのサイトから
調べることが可能です。
またURLフィルタリング機能の管理はポリシー設定に統合されており、
送信元IPアドレスやActiveDirectoryやLDAPなどと連携して判別される
グループごとにURLフィルタの適用方法を設定できます。
ESAでのEmailレピュテーションを応用してWSAに搭載されました。
Cisco SensorBaseと呼ばれるデータベースを使用し、ブラックリストへ
登録されているか、ドメインが登録されてどれくらいの期間か、マルウェアの
感染が有ったか、フィッシングメールでの利用有無、サイト管理者の情報
などの200以上のパラメーターをもとに-10.0から+10.0の200段階の評価を
しています。
このスコア情報を利用して、評価の高いサイトはマルウェア検査を行わない、
中くらいのサイトはマルウェア検査を実施、評価の悪いサイトはアクセスさせない
などの設定が出来ます。これにより負荷のかかるマルウェア検査処理を軽減
することができ、パフォーマンスを極力落とさずに運用できます。
Cisco SIO(Security Intelligence Operations)という世界各地のセンサーからの
情報収集サービスによりCisco SensorBaseを常時更新しています。
全ポート番号についてのトラフィックを監視。
シグニチャー(自動更新)でのスキャンの実行。
アンチマルウェアはWebroot、McAfee、Sophosが有ります。
Webrootはスパイウェア、アドウェアなどのマルウェア対策です。
McAfee、Sophosはウイルスやワームなどの総合マルウェア対策です。
post時のマルウェア検査も対応しています。
か
へアクセスします。
ユーザー名:admin
パスワード:ironport
「System Administration」→「System Setup Wizard」をクリックします。
ホスト名、DNSサーバ、NTPサーバを入力し、タイムゾーンを指定します。
他のプロキシ情報を入力します。
マネジメント、データのポートのIPアドレス、L4トラフィックモニタについて設定します。
ルーティングを設定します。
Transparent Redirection Deviceについて設定します。
管理設定を行います。
セキュリティ設定を行います。
問題無いことを確認し、「Install This Configuration」をクリックします。
Identifyを追加します。
Identifyが追加されました。
アクセスポリシーを追加します。
グループを追加します。
※ActiveDirectoryから参照する際
グループが追加されました。
※バージョンによって多少の差異が有ります。
グローバル設定を上書きする動作は以下の4つが有ります。
カスタムURLカテゴリを追加します。
カスタムURLカテゴリは、「新たなカテゴリ」、「ブロックリスト」、「許可リスト」など
新しいカテゴリを作成することが出来ます。
また、ポリシーの中でそのカスタムURLカテゴリをどのように設置するかを
選択します。以下の3つが有ります。
また、グローバル設定を上書きする動作は以下の6つが有ります。
IEにてブロックされた時の画面。
また、「Cisco Web セキュリティ アプライアンス 脆弱性」とgoogle検索すると
何度か脆弱性の報告が有ったため、定期的にセキュリティアップデートの
要否の検討が必要かなと思いました。