Ciscoの基本コマンドについての紹介です。
よく使うコマンド
●pingやtracerouteをキャンセル
「Ctrl」 + 「Shift」+ 「6」
●コンソール接続時にタイムアウトによりログアウトしないように設定する
Router(config-line)#exec-timeout 0 0
※exec-timeout 分 秒
●ルータからのメッセージを割り込ませない
Router(config-line)#logging synchronous
※vtyにも設定可能
●DNSサーバーを利用したホスト名の名前解決を無効にする
Router(config)#no ip domain-lookup
●コンフィグモードでのshow running-config
do sh run
本ページの目次
●ユーザ・特権・グローバルコンフ・インターフェイスコンフモード
●コマンドヘルプ
●コマンド入力サポート
●エラーメッセージ
●パスワードの設定
●パスワードを暗号化する(enable secret以外も)
●インターフェースの設定
●リンクアップの確認
●ping
●インターフェースに説明文
●ルータにログインする際にバナーメッセージ(messege of the day)を表示させたい
●ルータの初期化(ルータの設定を削除)
●config の保存と削除
●config を確認
●show running-configのときに---more---を出さない
●show version の確認(コンフィグレーションレジスタの値も含む)
●show flash の確認
●現在の設定を保存
●再起動
●ルータを名付ける
●タイムアウトしない設定
●ルータからのメッセージを割り込ませない
●DNSサーバーを利用したホスト名の名前解決を無効にする
●コンフィグレーションレジスタの値の変更と確認
●ルータ起動時にCisco IOSを検索する場所をBootstrapに指定
●IOSのバックアップとリカバリ
●コンフィグのバックアップとリカバリ
●複数台の接続
●telnet
●カプセル化の確認
●CDPについて
●ホスト名の名前解決を行う
●サブネットIDについて/ IPサブネットゼロを有効にする
●Ciscoルータでは通常コマンドにnoをつけることによって設定を解除できます。
●コンフィグを流し込む
●イーサネットポートにPCを繋がずにEthernetインターフェイスをアップにする
●エイリアス(show aliases)について(省略コマンド)
●複数のルータをターミナルサーバで操作する
●ルーティングテーブルを確認する
●プロコトルを確認する
●スタティックルート
●デフォルトルートを設定する
●RIPを設定する
●ルーティングプロトコルがやり取りしている情報を確認する(デバッグ)
●スプリットホライズンについて
●パッシブインターフェイスの設定
以下から、本章を記載します。
ユーザモード「Router」から出る(ログアウト)
exit
quit
logout
特権モード「Router#」に入る
enable
●略 en
特権モード「Router#」から出る
disable
特権モード「Router#」からログアウトする
exit
quit
logout
グローバルコンフィグレーションモード「Router(config)#」に入る
Router#configure terminal
●略 conf t
グローバルコンフィグレーションモード「Router(config)#」から出る
Router(config)#exit
Router(config)#end
Router(config)#●ctrl+z●
特定のコンフィグレーションモード(インターフェイスコンフィグレーションモード)「Router(config-if)#」に入る
Router(config)#interface FastEthernet 0/1
●略 int e0/1
Router(config)#line console 0
コンソールに入る
Router(config)#line console 0
特定のコンフィグレーションモード(インターフェイスコンフィグレーションモード)
「Router(config-if)#」から出る
Router(config-if)#exit
特定のコンフィグレーションモード(インターフェイスコンフィグレーションモード)
「Router(config-if)#」から特権モードに出る
Router(config-if)#end
Router(config-if)#●ctrl+z●
コマンドヘルプ
●コマンドリストヘルプを表示するには
「?」のみを入力
●コマンド補完ヘルプを表示するには
文字列の直後に「?」
●コマンド構文ヘルプを表示するには
コマンドの後に空白を入れて「?」
コマンド入力サポート
tabキー・・・入力途中のコマンドの綴りを自動的に補完する。
ctrl+p ・・・直前に入力したコマンドを呼び出す
ctrl+a ・・・文の先頭に移動
ctrl+e ・・・文末に移動
エラーメッセージ
% Ambiguous command:
入力文字数が不十分でコマンドを認識できない。
% Incomplete command.
入力したコマンドの構文が不完全である。
% Invalid input detected at '^' marker.
キャレット記号の部分に誤りがある。
※エラーの原因でたまに有るのが、そもそも、その機能が無い(そのコマンドが入力できない)IOSやったというもの。
パスワードの設定
暗号化されない特権パスワードの設定
Router(config)#enable password aaaaaa
暗号化される特権パスワードの設定
Router(config)#enable secret aaaaaa
コンソールパスワードの設定
Router(config)#line console 0
Router(config-line)#login
Router(config-line)#password aaaaaa
vty(telnet)パスワードの設定
Router(config)#line vty 0 4
Router(config-line)#login
Router(config-line)#password aaaaaa
パスワードの暗号化
Router(config)#service password-encryption
インターフェースの設定
configモードからインターフェースモードに移行します。
イーサーインターフェースの場合はこうなります。
Router(config)#interface ethernet 0
Router(config-if)#
最後の数字が設定するインターフェースの番号
機器によっては、0/0みたいに書きます。
これで、ethernet 0/0のインターフェースを設定することが出来ます。
省略する場合は、int e0/0で良いです。
シリアルインターフェースの場合はこうなります。
Router(config)#interface serial 0
Router(config-if)#
インターフェースの指定の仕方はetehrnetと一緒。
これで、serial 0のインターフェースを設定することが可能になる。
省略する場合は、int s0やint e 0、int e 0/0で良いです。
IPアドレスを設定するには、
インターフェースのアドレスと、サブネットマスクを入力します。
Router(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
ルータの場合はインターフェースはシャットダウンされてるので
Router(config-if)#no shutdown
と打ってインターフェスを立ち上げる(シャットダウンする時はshut)
serialの場合は、DCE側からクロックを供給する必要があるので
以下を入力します。
Router(config-if)#clock rate 64000
クロックの速度。
IPアドレスを消す場合は
Router(config-if)#no ip address
シャットダウンする場合は
Router(config-if)#shutdown
2つ目のIPアドレスを設定するには、
Router(config-if)#ip address 192.168.1.2 255.255.255.0 secondary
IPアドレスを消す場合は、必ず2つ目のIPアドレスから削除する。
Router(config-if)#no ip address 192.168.1.2 255.255.255.0 secondary
リンクアップの確認
Router#show interface ethernet 0
物理層、データリンク層がともにupならOK。
ping
普通にルータへping。
ping 192.168.1.1
!!!!!ならOK。.....なら失敗。
インターフェースに説明文
Router(config-if)#description aaaaa
ルータにログインする際にバナーメッセージ(messege of the day)を表示させたい
Router(config)#banner motd"区切り文字(#)など"
aaaaaa #
ルータの初期化(ルータの設定を削除)
Router#erase startup-config
その後reload
config の保存と削除
コンフィグの保存
Router#wr mem
running-configをstartup-configに保存
copy running-config startup-config
●略 copy run start
※もしかしたらstartup-configのつづりを間違えた場合、
ルータはそれをFlash内に保存しようとしてFlash内の
IOSを削除しようとするかもしれません。
その場合はIOS消去の承認を聞かれるので必ずnoにする。
startup-configの設定を削除
Router#erase startup-config
NVRAMにstartup-configが無いことを確認
Router#show startup-config
configの確認
今機器を動かしているconfigを見るには
Router#show running-config
機器を再起動させた時に読み込むconfigを見るには
Router#show startup-config
show running-configのときに---more---を出さない
Router>en
Router#ter len 0
Router#s run
「ter len」はterminal lengthの略で端末の行数指定なのですが、
0を指定すると、show running-configのときに---more---がでなくなる。
ログを取ると、---more---が変な化け文字でログに残るため ter len 0 が良い。
version の確認(コンフィグレーションレジスタの値も含む)
Router#show version
flash の確認
Router#show flash
現在の設定の保存
Router# copy running-config startup-config
●略 copy run start
再起動
特権モードで
Router#reload
と打ちます
System configuration has been modified. Save? [yes/no]:
configを保存するか聞いてきますので、y or nで回答後エンターを押す。
System configuration has been modified. Save? [yes/no]: y
Building configuration...
[OK]
Proceed with reload? [confirm]
再起動する。
起動時configが無いと以下を聞かれる。
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]: n
Would you like to enter the initial configuration dialog? [yes/no]:
間違ってyにすると、
Would you like to enter basic management setup? [yes/no]:
となる。
Ctrl + cで抜けられる。
ルータを名付ける
Router(config)#hostname aaaaaa
コンソール接続時にタイムアウトによりログアウトしないように設定する
Router(config-line)#exec-timeout 0 0 ←exec-timeout 分 秒
ルータからのメッセージを割り込ませない
Router(config-line)#logging synchronous
vtyにも設定可能
DNSサーバーを利用したホスト名の名前解決を無効にする
Router(config)#no ip domain-lookup
コンフィグレーションレジスタの値の変更と確認
Router(config)#config-register 0x2101
ルータ起動時にCisco IOSを検索する場所をBootstrapに指定
tftpから
Router(config)#boot system tftp aaaaa.bin 192.168.1.100
flashから
Router(config)#boot system flash aaaaa.bin
romから
Router(config)#boot system rom
再度設定すると、IOSを検索する場所が入れ替わるのでは無くて、
startupconfigに行が追加される。
なので消す場合はstartupconfigを(tftpに移したりして)
書き換えて設定する。
IOSのバックアップとリカバリ
バックアップ
copy flash tftp
リカバリ
copy tftp flash
基本的にはリカバリする時に中のflashを消すか聞かれる。
現在稼動中のflashは消せないかも。その際はルータ起動時に
Cisco IOSを検索する場所をtftpに変えてから。(作業後、元に戻しておく)
フラッシュメモリの内容を全て削除する場合は
erase flash
スイッチの場合:まずflashの中身を消すにはdelete flash:aaaaa.bin
コンフィグのバックアップとリカバリ
copy run tftp
copy tftp run
→host
→192.168.1.100
残ってた設定はマージされる。
(書き換えない設定は残ったままになるということ)
なので全て新しく書き換える場合は
startup configを消す。
erase start
その後ipとno shutだけ設定する。
それでtftpからコピーする。
copy tftp run
複数台の接続
back-to-back DB60cable。
Ethernetとは別のセグメントを使用。
clock rate 64000
link up up
DTE/DCEの、どちら側かの確認は
router#show controllers s 0/0
DCEが供給する側、DTEが供給される側
telnet
対象ルータにvtyパスワードが設定していないと入れない。
カプセル化タイプの確認
router#(config-if)#encapsulation ppp
確認方法はshow interfaceコマンドで
「encapsulation HDLC」か「encapsulation PPP」を確認。
・データリンク層のプロコトルには「HDLC」と「PPP」がある。
・Ciscoルータのシリアルインターフェイスのデフォルトの
カプセル化タイプは「HDLC」である。
・プロコトルが異なると通信出来ない。
CDPについて
・CDPをイネーブルにしたCisco デバイスは、近隣装置に自分を認識させるため
マルチキャストアドレスにインターフェイスアップデートを定期的に送信します。
・レイヤ 2 プロトコルであるため、これらのパケット(フレーム)は
ルーティングされません。
・メディアやプロトコルに依存しないシスコ独自の
レイヤ2プロトコルであり、次の装置を含むシスコが製造した全装置で
動作します。ルータ、ブリッジ、アクセスサーバ、スイッチ
CDPの有効か無効、CDPの更新間隔とホールドタイム値の確認。
(デフォルトは各60秒、180秒)
※CDPホールドタイム値・・・近隣デバイスから受信したパケットを
保持(ホールド)する時間
show cdp
上記に加えインターフェイスの状態とカプセル化タイプも表示させるには
show cdp interface
隣接ルータの情報を表示
show cdp neighbors
隣接ルータの情報を表示に加えレイヤ3情報(IPアドレスなど)を表示する。
レイヤ3情報が表示されるのは下記2つのコマンドのみ。
show cdp neighbors detail
show cdp entry *
ホスト名の名前解決を行う
router(config)# ip host ホスト名 IP
例:router(config)# ip host routeraaa 192.168.30.2
サブネットIDについて/ IPサブネットゼロを有効にする
router(config)# ip subnet-zero
IPサブネットゼロが無効の場合・サブネットIDの部分が全て0、
及び全て1の場合、ルータのインターフェイスにはそのIPは使えない。
ip subnet-zeroは、IOS Ver12.0以降ではデフォルトで有効。
IPサブネットゼロは設定すると、そのルータ全体に反映される。
Ciscoルータでは通常コマンドにnoをつけることによって設定を解除できます。
no
コンフィグを流し込む
入れたいコンフィグを全行コピペする。
show runコマンドではno shutdownコマンドは入っていないので、それは
コピー前に追加しておくか、流し込み後に入れる。
「?」を流すには注意
ダイナミックDNS設定時など、コマンド文字列に疑問符「?」を
加える場合はCLI ヘルプを誤って起動しないように Ctrl-Vを
押してから、疑問符を入力する必要があります。
「?」はペーストでの投入では入力されず、エラーも出ません。
ですので例えばダイナミックDNS投入コマンド投入時などで
「~update?system~」等の?が挟まっているコマンドを入力したい場合は
~updateまでをペーストし、Ctrl-V を押した後「?」キーを入力し、
続けてsystem~をペーストし投入します。
そして投入後、show running-configにて「?」も
含め正しく投入された事を確認することが大事です。
今後、コンフィグの全貼り付けによるルータの設定を「?」部分も
含めて流し込んだとしても実際には「?」は投入されていません。
ですのでinterface FastEthernetのno shutdownと同じく、
この部分の「?」も入れてあげなければなりません。
もしかするとteratermの設定等で「?」もペーストできるのかもしれませんが未確認です。
イーサネットポートにPCを繋がずにEthernetインターフェイスをアップにする
router(router-if)#)no keepalive
CiscoルータのEthenetインターフェイスは、独自のキープアライブフレームを
自分あてに10秒間隔で送出し、そのフレームが確認できた場合は
Ethenetインターフェイスがupしているとみなしています。
そのキープアライブを停止させると、ずっとupと認識するようになる。
そのインターフェイスにpingも飛ぶようになる。
エイリアス(show aliases)について(省略コマンド)
s runでも表示できます。これをエイリアスといいます。
p (ping)
show aliasesで見てみましょう。
複数のルータをターミナルサーバで操作する
複数のルーターを操作するときはターミナルサーバー
(Cisco2509やCisco2511など)が有る。
「Octalケーブル」と呼ばれる八またのケーブルの1つをコンソールポートにつなぎます。
ターミナルサーバーにログインして、そこから他の機器にTelnetする。
ターミナルサーバー経由で他の機器にTelnetすることをリバースTelnetと言う。
ルーティングテーブルを確認する
router#show ip route
S 192.168.4.0/24 [1/0] via 192.168.2.2 ←スタティックルート
S 192.168.5.0/24 [1/0] via 192.168.2.2 ←スタティックルート
C 192.168.1.0/24 is directly connected, Ethernet0/0 ←直接接続されたインターフェイス
C 192.168.2.0/24 is directly connected, Serial0/0 ←直接接続されたインターフェイス
S 192.168.3.0/24 [1/0] via 192.168.2.2 ←スタティックルート
S はスタティックルート
S* はデフォルトルート
C は直接接続されたインターフェイス
R はRIPで覚えたルート
プロコトルを確認する
router#show ip protocols
プロトコルやアドミニストレーティブディスタンスの値などの確認をする。
スタティックルート
router(config)#ip route 宛先ネットワーク サブネットマスク ネクストホップアドレス
router(config)#ip route 192.168.3.0 255.255.255.0 192.168.2.2
自ルータの知らないネットワークを追加するため
そのルータ全体に反映される。
●必ず往復のルートを設定する。
●往路のみの設定だとエコー要求は行っても、エコー応答が返せない。
※ネクストホップアドレスは隣接ルータのインターフェイスのIPアドレスです。
(自ルータと同一ネットワークのもの)
デフォルトルートを設定する
router(config)#ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 ネクストホップアドレス
通常、ルータはルーティングテーブル上に無いネットワーク宛ての
パケットは破棄しますが、デフォルトルートの設定をしておくと
そのアドレス宛てのパケットを配送することが可能。
classlessコマンドを有効にしておかなければならない。
クラスフル・・・ネットワーク内でマスクの一貫性が必要
クラスレス・・・垣根を越えた配送が可能
router#show ip routeコマンドで、
S* はデフォルトルート
RIPを設定する
router(config)# router rip ←RIPの設定モードに入る
network 192.168.1.0 ←192.168.1.xのインタフェースでRIPを動かす
自分の持っているネットワークを他のルータに教えあう。
※RIPにはサブネットを扱えないという欠点があるため、
ネットワークを構築する際は、ネットワーク内でサブネットの大きさを
同じにしておく考慮が必要になります。
ルーティングプロトコルがやり取りしている情報を確認する(デバッグ)
RIPがやり取りしている情報を確認する
debug ip rip
※デバッグ機能はルーターに対して非常に大きな負荷をかける。
そのため、デバッグの動作中、ルーターは本来の能力を
発揮できないことがある。
スプリットホライズンについて
AAAルータからアドバタイズされた(教えてもらった)
ルートに関しては、AAAルータにはルーティング情報を送り返さない。
ルーティングループを防ぐため。
パッシブインターフェイスの設定
router(config)# router rip
router(config-router)# passive-interface s 0/0
パッシブインターフェイスでは、RIPアップデートを受信しますが
送信はしません。